LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶・ゲームカタログ
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*LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶
【ろすと じゃっちめんと さばかれるきおく】
|ジャンル|リーガルアクション)|
|対応機種|PS4/PS5)|~|
|発売・開発元|SEGA|~|
|発売日|2021年9月24日|~|
|価格|9,463円|~|
|判定|”黒歴史''|~|
|判定|''クソゲー ''|~|
|ポイント|通称「キムタクが如く2」&br 悪化した探偵要素&br澤先生bot|~|
**概要
--時系列としては前作『JUDGE EYES:死神の遺言』(2018年)から3年、『龍が如く7 光と闇の行方』(2019年)から2年後になる2021年が舞台となる。
**ストーリー
-東城会が解散した神室町で探偵業を営む、八神と海藤。そんな中、横浜・伊勢佐木異人町で横浜九十九課という探偵事務所を開いた九十九と杉浦から仕事の手伝いをすることになる。
-誠稜高校という私立高校でのいじめ調査をすることなり、八神と仲間たちは高校の調査に乗り出す。
-一方で、源田法律事務所の城崎さおりは痴漢事件を犯した江原の当番弁護士になっていた。痴漢事件で実刑を受けた江原は、判決が出る際に「横浜・伊勢佐木異人町で腐乱死体として発見された若者・御子柴弘を殺害した」と告白する。
-御子柴弘は数週間前に誠稜高校へ教育実習として赴任してきていた。御子柴弘の殺害時刻は江原が痴漢を行っていた時間であり、不可能犯罪であった。
-城崎さおりは、二つの事件が複雑に混ざり込んだ事件の調査を八神に依頼する。
**新要素・特徴
-舞台
--神室町に加えて伊勢佐木異人町が舞台に加わった。
--異人町の西側に誠稜高校が追加された。
-バトル
--「流」スタイルが追加された。
--「合気道」「柔道」のような受け及び防御寄りの新規スタイルである。
--他の2つのスタイルと違い、全方位から敵の攻撃をさばけるのが特徴である。
-防具
--「バトルインナー」「パンツ」などの防具が追加された。
-ザ・ガントレット
--「龍が如く」シリーズの「究極闘技」に当たる、高難易度バトル。
--高難易度の敵やボスのバトルや条件付きのバトルがある。
-調査アクション
--調査アクションは前作から増えて全部で13種類が設定されている。
--バズリサーチャー
--SNSツールから事件性の高いワードを抽出し、そのつぶやきがどこで投稿されたかをマップに表示してくれるアプリ。
--集音器
--音を増幅させることで、感知できるようになる上、どこから音が発生しているかも探れる機能を持っている。また盗聴器や盗撮カメラなどの位置を探ることができる。
--探偵犬
--犬の嗅覚が必要になるような場面があれば呼び出すことができ、案内してくれる。
また散歩をしてくれるとアイテムを見つけてくれる。ちなみに散歩中はエンカウントにならない。
--アスレチック
--壁の凹凸やパイプを利用して目的地に移動するアクションパート。
--スティール
--敵の警戒網を潜り抜けるためにアクションパートで、背後からの一撃や物を使っての誘導なのが可能
--尾行
--「ごまかしアクション」が追加された。周囲に隠れる物がない時でも敵の警戒度を下げることができる
-ユーズドラマ
--成り行きで誠稜高校のミステリ研究会の外部顧問になった八神は、多くの部活や生徒を調べることとなる。各部活のミニゲームやイベントをクリアするとドラマが進む。
--指導力
--アピール、チームワーク、集中力、度胸の4種類があり、各部活のイベントやミニゲームをクリアすると上昇する。各部活ごとに上昇するパラメータが決まっている。
--ミステリ研究会
--ミステリ研究会部長の天沢から誠稜高校の裏サイトに関連する事件の調査に乗り出すため、各部活の協力を要請する。
--ダンス部
--顧問がダンス研究会に出れなくなったため、八神が代理でダンスの指導をすることになる。
--衣装は町中で購入できる
--ロボット部
--ドローン操作で慣れている八神がロボットの操作を買って出て、ロボット大会に操縦手として出場することになる。
--ミニゲームは3体のロボットを操作して、パズル状のパーツを集めて敵の陣地と味方の陣地を繋げると勝ちになる。
--ロボットの備品は町中でも購入できる。
--スケボー
--『異人町ハウンズ』スケボーチームの一員として走る
種類はトリックを重視したスケボーパークとスケボーレースの二種類がある。
--ステージ上にあるスケボーポイントを獲得するとアイテムと交換できる。
--ボクシング
--「轟木拳闘ジム」に通う押切 拳也を捜査するために「轟木拳闘ジム」に入門する。
--ミニゲームとしてはボクシングという独立したバトルスタイルのバトルである。基本技はジャブとストレートとガードになる。
--指導料を払えば新しいスキルを覚えられる。
--暴走族
--暴走族「メイド・イン・ヘブン」の幹部達とレースをする。
通常のレースと違うとこは妨害があり、敵は物を投げたり、騒音を鳴らして進行を妨害したりする。
--写真部
--学校で非行行動を取る生徒達を撮影することになる。
--eスポーツ部
--eスポーツ大会でのチート行為を捜査するため、格闘対戦ゲームで部員達を倒すことになる。
--カジノ
--カジノに出入りしているという生徒を捜査し、実際にカジノで勝負をする
--ガールズバー
--ガールズバーに出入りしているという生徒を捜査する。
ミニゲームとしては龍が如くのキャバクラと似たシステムで会話を盛り上げたり、好きな飲物を注文すると好感度が上がり、ドラマが進む。
-その他
--リスの絵
--街中に描かれるリスの絵に、沿ったガジェットを操作すると隠されたアイテムを使うことができる。
--龍が如くのコインロッカーに当たる。
--スケボー
--街中でスケボーでの移動が可能になった。町中にスケボーポイントがある。
**評価点
シナリオ
-いじめへの社会問題への提起
--社会問題であるいじめにプロットを当てており、非常にリアルに描いている。
--バスケ部で起こるグループ内の衝突や怨恨、ストレスからいじめ被害者となる香山への流れはリアルにできている。特にゲームはもちろん、数多くあるいじめのドラマでもないような、いじめ加害者の心理や状況を解説しており、学校でいじめが起こる描写が克明と描写され、何故いじめが起こるのか、という部分の問いに描いており、高評価である。
--集団行動や学校生活の問題点から起こるいじめへの社会提起と捉えることも可能である。
-極道のシナリオの脱却
--前作では極道中心のシナリオに「桐生を八神に変えただけ」「龍が如く散々見てきた展開」など言われ、せっかくのスピンオフでありながら、目新しさがないと批判されたが、今作は改善された。
--東城会が解散後「RK」と呼ばれる半グレ組織が神室町で勢力を拡大しているという設定であるため、ヤクザのバトルが多発する龍が如くとは差別化できている。
--また、高校が舞台となっており、これまた今まで反社会の面々が連なる登場人物では描写できなかった高校生活というものが描写でき、シナリオの幅が大きく向上した。
-豪華出演者
--前作からの中尾彬が再出演するほか、光石研、山本耕史、玉木宏というドラマの主役級の俳優がキャスティングされている。
バトル
-改善されたバトル
--前作では全体的に「龍が如く」から大きく劣化したバトル面であるが、今作は改善された。
-龍が如く7の欲求解消
--龍が如く7で戦闘はコマンド式戦闘に変更され賛否を呼んだ。特に異人町という新しい街でのバトルがしたいという声が大きかった。
--本作ではそんな異人町のバトルを存分に堪能できる。
-「型」のバランスが改善
--「一閃」の一強であった前作から「演舞」が強化された。また「流」のスタイルも追加されバトルスタイルの自由度が大きく向上した。
--「流」は「龍が如く4」の主人公である「谷村正義」のバトルスタイルに似たスタイルであり、龍が如くシリーズファンでも楽しめるとしても評価されている。敵の攻撃を受け流し、そこからの反撃は中々くせになる戦闘となっている。
-防具の追加
--スーツなどの防具が追加されたことにより、戦闘による防御の幅が広がった。
-ボクシング
--20人以上の対戦者がおり、DLCを使えば杉浦や海藤と対決することも可能であり、龍が如くの「闘技場」と同程度のバトルのやり込み要素となっている。
-ザ・ガジェット
--これまた龍が如くの「究極闘技」に似た、バトルのやり込み要素となっており、本作のバトルにやり足りないなどのユーザーに満足いくようになった。
--致命傷の廃止
--前作ではRPGの状態異常で治すのに高額で場所も遠いいと評価が低かった致命傷が廃止された。高額な治療費を払う必要もない。
ゲーム
-探偵要素の縮小
--評価の低かったサムサターンは廃止された。また尾行・ピッキングは本編では少なくなった。
-ユースドラマ
--龍が如く5のアナザードラマレベルのスケールであり、サブ要素としてやり込める。
内容もミステリ研の天沢の依頼を受け、生徒や部活の問題を解決するというアドベンチャーパートは本編よりも良かったという人もいるほどである。
--生徒の悩みも青少年の純情な思い、熱い青春劇、しょーもない小話など様々である。また、青少年を狙う卑劣な犯罪というのも取り扱っており、学生が関わるというシナリオという目新しいものになった。
-ダンス部
--前作から要望が大きかったキムタクの音ゲーが本作でようやく搭載された。元スマップのキムタクのキレキレのダンスを披露してくれる。
-スケボー
--八神はスケボーを乗り、町を移動できるようになった。龍が如くでは徒歩かタクシーでしか移動できなかったが、ようやく移動面で改善された。
-ロボット部
--バトル型のパズルゲームとしてはミニゲームとしてはよくできており、ハマる人はハマる内容となっている。
-サイドケース
--今回も評判の良い。ギャグからシリアスまで幅広い。
--特に前作の八神の友人達が集うシーンは評価が高い。
-龍が如く7のファンサービス
--サバイバーのマスターや超などがカメオ出演しており、龍が如くファンを喜ばしてくれる。
-リスの絵
--リスの絵により貴重な防具やアイテムを序盤で入手できるようになり、攻略の自由度が広がった。
--また資金繰りとしても使用が可能である。
-BGM
--今作も評価が良いものが多い。特にボス戦は高評価。
**賛否両論点
-聖域化する前作キャラ
--元引きこもりであった九十九・杉浦であるは、過去にいじめが関係しているのかと推測されが、特に描写がなくスルーされている。
--東は終盤以外の出番が大きく縮小された。
--海藤は最初から行動するが、イマイチ活躍できないままである。
--八神の元恋人の真冬に至ってはカメオ出演レベルの出演である。
--新キャラが大きくシナリオの幅を裂いている為、下手に動かせないという形になっている。
-城崎さおりの変装
--前作でキャバクラに変装した城崎であるが、今回もキャバクラに潜入する。
--しかし、前作でやったことをもう一度やっても飽きるという声もある。
-誠稜高校
--3階建ての校舎と中庭と体育館があり、非常に大きな学校である。クラスごとの再現もよくされており、舞台としては高評価されている。
--一方で広すぎるので移動は面倒である。スケボーでの移動はできず、もちろんスマホでタクシーも呼べない。
--特にユースドラマで3階とロボット部と地下1階ダンス部を掛け持ちしている時は不便極まりない。一応エレベーターはあるが、東側だけである。
--また、本編やユースドラマやサイドケースも後半からは誠稜高校を全く利用しなくなるのでせっかく作ったのに宝の持ち腐れと称される。
-シナリオ・キャラクター
--澤 陽子と八神
--本作最大の賛否部分
--誠稜高校の教師の澤陽子は桑名追跡中のRKに口封じに合い、殺害されてしまう。八神は澤の死を惜しみ、真相へと近づく決意をする。
--この場面自体は良いのだが、問題は八神がこの後しつこいほど「澤先生」と連呼し、敵対者に意見を通そうとする。その様子から「澤先生bot」と称されることも*1
--八神に敵対する桑名、江原、楠本玲子たちは、みんな自分なりの正義があり、その正義を否定するため「澤先生」という無辜の人間が巻き込まれたというアピールの為であるが、流石にしつこすぎる。
--また澤も完全に善良とは言い切れない
---澤は当時御子柴にいじめられていた、江原敏郎を目撃しそれを裁判で証言しなかったという過去があり、それで裁判においていじめを認定できなくなった経緯もあり、江原や桑名にとってはいじめを黙認した一人と思われてもおかしくない。
さらに澤以外も善良ではないが巻き込まれた人間なら「赤池」もいる。
八神一人が勝手に熱くなっていると称され、プレイヤーとの温度差を大きく感じる展開となっている。
-ここでの問題点は二点ある。
--まず八神の描写が不十分である。澤が自分の過去の後悔を八神に伝えたことには伝えたのだが、八神がそこでどう変化したのかは分からずじまいである。八神がそこから心情を感じ取り、澤に共感したなら、ここまでの乖離はなかったのだが。
--もう一つは前作の死亡した寺澤絵美である。八神の事件に巻き込まれて殺害された女性であり、「澤と絵美を重ねた」ということも述べている。
だが、絵美は前作では、数度会った程度の人間であり、そこまで思い入れのある人間とは思えない、という声もある。加えて前作で犠牲になった人間なら同僚の新谷の方が八神のせいで殺されており、よっぽど悲惨である。
--さらに本作では前作を販売したいためか、前作のネタバレは制限されており、新規層はさらに混乱するハメとなった。
--まとめると八神の好みで左右されているようにしか思えず、龍が如く6での桐生の「うるせぇ」レベルの感情論のゴリ押しだと批判される。
-俳優の演技
--豪華実力俳優なだけあり、今作も良い演技をしている。
--しかし、相馬の玉木宏だけは戦闘シーンでは若干の賛否がある。
**問題点
■シナリオ
-女性敵キャラの扱い
--龍が如くシリーズで代々言われていたことであるが、女性の敵がすっきりとしない。
--香田をいじめている「あかね」や楠本充をいじめた間宮などは他のいじめ加害者は制裁されているが、女性キャラはなんのお咎めもない。
--あかねは、まだ改心するが、間宮はいじめを逆ギレしており、気分の悪いままである。
-龍が如く7の異人三との矛盾
--異人町は、異人三と呼ばれるマフィア達の三すくみ、通称肉の壁により他勢力を排除してきたという歴史があるが、本作はあっさりと侵入されている。それもRKは大組織の東城会よりも劣る。
--「7」とはパラレルという事なのであれば、それならどうやって崩壊したのか、という疑問は大いに沸くが答えは出てない。
-銃コント
--前作は評価された銃対策だが今回はあまりよくない。
--目立つ位置にいる銃を持った敵を八神や杉浦が対処するというもの。そもそも他の敵が銃を隠し持っている場合は考えないのだろうか?
--また龍が如くでご都合主義と批判された、真相を知る人間が都合よく殺害される場面が復活してしまった。
-誠稜高校
--私立の進学校という設定だが、学校で生徒がタバコをふかしたり、凶器を所持していたりとどう見ても不良高校である。
序盤の展開
誠稜高校で松井・坂城などが学校内で絡んできた高校生を殴り倒している。普通に考えれば大問題である。
探偵としても依頼人である学校側の生徒を暴行して、外部に依頼したということを露呈する、無能な行動である。
そもそも、いじめをテーマにしているのに、暴力で解決するというスタンスはどうなのであろうか…。前作で医者や警察に対して暴行を働いたことから全く反省されてない。
香田 真美のいじめ
彼女のいじめに対する対応として机の下に仕込んだスピーカーから八神や仲間が声で “いじめ加害者への批判” をするというもの。
しかし、松井らは声が聞こえてきても、音源や異変に気づかないというご都合主義そのものの展開。
加えて、じゃあ見えないとこでいじめを続けるのではないかという指摘も大いに出てくる。
八神が学校に今後も出入りするための方法を探している時、ちょうど外部顧問を探す学生と知り合いになるというご都合主義満載のシナリオである。
キャラクター
-八神隆之
--今回頭に血が上っているのか、仮説でゴリ押しする場面が多い。証拠を見つけずに押し通す部分が見られ、弁護士らしいシーンが少なくなった。人によって春日一番よりも頭悪そうという意見も
-城崎さおり
--本作では完全にお荷物である。
--まず江原の事件から八神に丸投げし、被害者の間宮の接触も失敗している。
--キャバクラの出番も、阿久津に変装を即効でバレて、ピンチになる始末。
--後半は八神がRKの黒幕を追っている時に、事務次官が半グレをつるんでるという脈拍もない推理を始めるが、プロット数ページ飛ばしたんじゃないのか、というレベルの無茶推理である。
星野一生
お荷物パート2。
「前作の成長なかったことになったの?」って思うほどに活躍がなく、さおりの潜入の足を引っ張るただの無能キャラになる。
-相馬 和樹
--本作の黒幕の一人であり、正体は公安の潜入捜査官である。
--彼が指示している公安がかなり疑問符の残る行動する。
--自身の招待をしった阿久津 大夢を警官に変装した殺害を命じるが、そこにいた八神達は放置する。加えてその前の八神との戦闘で失神させたRKの面々も放置している。誰が起きていて、こっそり聴いている可能性は考えなかったのか……。
--終盤に至るまで追っている八神・桑名は放置している。
-桑名 仁
--いじめ加害者を殺害している実行犯であるが、これまで6件の犯行を重ねている。それ
にも関わらず証拠も残さず完全犯罪をやり遂げているという過去が明らかになるが、いくらなんでも警察が無能すぎる。
--加えてただの元国語教師である桑名が何故そんな殺し屋としての技術を持っているのかも不明である。
--桑名は終盤公安に狙われて、顔を変えるとか言っていたが、結局変えてない。それで逃げられるのはご都合主義と言わざるえない。
--また八神は桑名を見逃すがこれ結末も賛否が分かれた。
-江原 昭弘
--痴漢事件の加害者であり、自分の息子である江原敏郎を自殺に追い込んだ御子柴の殺害した真犯人である。
--痴漢事件は真宮に追っかけられている時に、駅のホームで桑名と入れ替わり、定期券を交換していたのが真相である。だが、よくよく考えるとわずかな時間で定期券を入れ替えて、--それを大勢の乗客が見てないという無茶苦茶な作戦である。加えて電車で痴漢中に誰かに痴漢を取り押さえることも考えてない。
--控訴
--痴漢事件で有罪判決を受け、御子柴殺害は無罪になるのも関わらず何故か危険を冒して控訴。その理由は「暇だから」。
--「裁判をおちょくる」という彼なり目的があるのだが、その目的は第一審で果たしているし、刑期が終わってから雑誌やテレビに出演する方がよっぽどおちょくれると思うが…。殺人事件の実刑というリスクまで背負ってするのには違和感がある。
--ここは八神に無理矢理裁判にさせるためのご都合主義と言われる。
--そもそも、その前に江原はもう弁護人とは合わない…と言っていたのに、普通に合って控訴という流れも酷い有様である。
--さらに控訴裁判では八神が「澤先生が江原敏郎のいじめを認める音声」を消されそうになったからそれを制止するために自供するが、何がやりたいのか主義がブレブレである。
--犯人側のトリックの出来が良すぎてそれの崩し方があまりに陳腐すぎると批判も多い。
■ゲーム
-使い回しが多い。
--「7」や前作のミニゲームや伊勢崎異人町のマップの使い回しが多く、体感は7割ほどの使い回しで、流用が目立ち新鮮味が全く無い。
グラフイック
-全体的に良くない。
--背景や人物などは荒い。特に人物は動きや表情が不自然で、髪も不鮮明である。特に城崎・杉浦・九十九の髪の出来が悪い。
--会話時にはキャラの顔の表情が一点だけを見つめ口だけをパクパク動かしているだけという、手抜きとしか思えない。
キャラの表情の豊富さを加える技術がこの会社には無いのかそれとも開発費がないのか…
--特に、服装のクオリティが低すぎである。特攻服の刺繍の画質がPS2並みレベルである。
--全体的にPS3レベルと称されることも
-ロードが長い
--PS5に向けたゲームのため、PS4ではロードが長い。
--特に誠稜高校から異人町に出る時は長くなる
-誠稜高校
--ここだけオープンワールドではなく、区切られている。
--さらに校舎の入口が一つしかない。入口が横にもあるので違和感を覚える。
-探偵要素
--全体的に改善はされておらず、前作の不満点はそのままである。
しかも、本作は最終部の敵陣に正面から乗り込んで、悪いやつらを片っ端から倒しながら奥に進むぜ!……という展開なのに、途中で探索やアスレチックが挟まったのでテンポが悪く、テンションの高揚がそこで下がってしまう。
--明らかに探偵というゲーム要素が足を引っ張り、本編のシナリオの悪さを妨害してしまっている。
ガジェット要素。
路上でガジェットを使っている時に敵は普通に襲ってくる。故に、敵がいないタイミングでないと使えない。
-尾行・ピッキング
--前作と同じで相変わらず出来の悪いミニゲームでどちらもストレスが溜まる。尾行はほどほどユースドラマにも存在するのが苦痛。
-チェイス
--過去最低のチェイスと行っても過言でなく、ただ何もしなくても一定距離を走れば追いつける物になっており、ちょっと左右に動かす必要があるだけのQTEでゲーム性も何もない。
さらに今作は要所要所でチェイスが発生しすぎで、本編の間延びしている。
また、チェイス終盤になっても対象の体力が残っていると道をひたすらループするので、余計に冗長な感じを醸し出していた。
-アスレチック
--アスレチックの動作が何故か体力制となっており、動作をミスすると減る。その結果自由度はなく、決めたコースをただなぞるだけの作業と化している。
--操作性も悪く、動きがもっさりしている。さらに、視界も悪く、次の場所を探すのが一苦労。
-サーチ
--「難しい」か「簡単か」の二択が多い。
--潜入ルートの確認などを行うが、調査可能な対象である背景や置物の曖昧さから侵入ルートが分かり辛く、自力では難しい場面が多い。
--一方で、目の前の対処者がいるサーチなどの、わざわざゲームにする必要があるのか、不明なものがある。
3D酔いも多い。八神の視点で360度広い範囲を探さなければならない場面が何度かある。
またそういうところに限って駅の監視カメラなど見つけづらいものを見つけなければならず酔いやすい。
そして、前作には探索時に必ずいた “猫がいなくなってること”
-スティール
--ASSASSIN'S CREEDシリーズなどでお馴染みのステルス操作であるが、全くの別物どころか全くの劣化品というべきである。
敵の索敵がすごくザル。体の一部がはみ出てるのに敵が八神を見つけられてなかったり、コインを落とした方向に気を取られてたらすぐ横を通っても気づかれなかったり、
胡椒を顔にぶつけられても敵の警戒心が上がらなかったり、
--敵対者のコインによる誘導は決められた場所でしか使えず、恐ろしく自由度が低い。
--敵の撃破も決められたルートしかできない。例えば右ルートで倒す敵を左回りから倒そうと言うことは不可能であり、これまたただの作業である。
なんといっても
探偵犬
まず移動速度が歩き限定で遅いので、走りに対応してほしかった。
-電波探査機音
--音が鳴るだけであり、目標に近づいても上下左右分かる訳ではなく、難しいものとなっている。
-VRすごろく
--ただでさえテンポが悪いのに対戦となってさらにテンポが悪くなっている。
サイドケースではそのテンポの悪いすごろくを何度もしなければいけない苦行がある。
ユースドラマ
一部で苦行・作業と言われるミニゲームをやることなる。でも、経験値と裏ボス(亜門ではない)出現のためにやらなくてはいけないという声もあり、
-スケボー
--仲間を連れている場合だと、スケボーに乗れない。
加えて歩道に走ることができないという仕様であり、移動が無駄に助長になっている。
--また神室町は歩行者が多く、人にぶつかりやすい。
ダンス
真犯人であるが、裏サイトで、他校の元アイドルをダンス大会直前に暴行して怪我をさせろ、と依頼した人物はダンス部の顧問であり、伏線は全く無い。
また、動機も「元々ファンだったのにアイドルやめられてショックだった」という謎の理由。
最終的に学校を去るよう八神が「学校で暴力を振るう奴は許せない」と言う。お前が言うな。
-暴走族
--3つの暴走族チームと3つの幹部を倒すというため、対戦相手が多すぎる。
--加えて対戦相手とのサシの勝負まで雑魚を倒さなくてはならず、助長となっている。加えて後半になるとレースも長くなっている。
--ミニゲームの中でこれだけ難易度が高い。特に周防 遊馬は強すぎるという意見が多い。イージーモードにできるのが、幸いだが…。
-自販機
--何故か「7」では買えた自販機が買えなくなった。
-サイドケース
--10件程度で前作と比べてサイドケースの数が大きく削られて、依頼が少ない。
--特に神室町での依頼が少なく、物足りない。
-フレンドの削除
--前作好評だったフレンドが削除。八神が神室町で築いた友人関係が崩れてしまった。
-DLCの増加
--ガールフレンド・サイドケースなどがDLCになってしまった。好評であった変態関連の事件はすべて有料DLC
--以前出来たことがDLCになってしまい残念。
モブ
同じ顔のが多く手抜きと言われても仕方がない。
加えてモブの会話や声が合ってない。老人が若者言葉だったり、若者の声だったりと調整不足が目立つ。
バトル
--あいかわずの武器の装備がなし
--3型と言っても、戦闘に飽きやすいまた新鮮味がなくなるという点は否定ができない。また武器がないため、異人町のバトルとしては不完全な物となっている。
バランスの悪さ相変わらず。
円舞を使った方がいい場面がほとんど無く、大体を一閃と流の方が有効。
というのも、集団戦においてもなるべく早く頭数を減らしたほうが有利になるため、なるべく囲まれないように立ち回りつつ高火力の一閃や流のカウンターを当てるのが楽。
EX技
EX中にはいちいちムービーが挟まれる場面のものがある。特に寝起撃などは非常にテンポが悪い。
カメラワーク
ピストルや金属バットなどを持った大量の雑魚と閉所で戦う場面が多く、カメラアングル的に映っていない雑魚が体力ゲージの4割を削る攻撃を振り回し続けるという理不尽なゲームとなっている。
スキル
--まず本編&サブ要素を全部クリアしてもすべてコンプリートできるようなものではない。
--他の龍作品と比べると大幅にスキルポイントが取得し辛い。これはDLCでスキルを大幅に取得できるサブストやガールフレンドを売りたいための処置とも称される。
-型の変更
--何故か↓を押して変更するという物。型によっては二回押すという面倒なことやることもある。
--「維新」や「0」のような←↑→に何故しないのか。
-状態異常
--致命傷がなくなった代わりに気絶悶絶などの状態異常が多くなり、ダメージを受けるとすぐに反撃できず、テンポが悪くなった。
--また八神はすぐに転ぶことが多く、起き上がりリカバーに店舗
-タウリナー系アイテムが少ない
--EX技を使うのにEXゲージを貯めるタウリナー系のアイテムが少ない。通常買えるのはタウリナーだけである。その上3つしか持ち歩けない。
-仲間
--今回も杉浦などが仲間でバトルする戦いがあるが、棒立ちになることが非常に多く。ただのお荷物。すぐに薬を求める場面が多い。
-仙薬
--器が伊勢佐木異人町の易興堂で¥100,000で購入など入手が難しく、その割に効果が高いものは素材が入手し辛い。
7--で楽にできた能力強化のハードルが上がっている。
-敵が固い
--「一閃」「演舞」の通常攻撃では敵に防御されやすい。
-QTE
--龍が如くのQTEは他のゲームよりも演出とゲーム性で評価されているが、本作は過去最低レベルに改悪されている。
--まず全部同じ色という凶悪なものである。さらにボタンとボタンの間にある『>』マークが表示を分かり難くして、瞬時にボタンを見分けるのが難しい、
--特に渡辺基祐戦では即死判定が出る。
-ボクシング
--闘技場の代理であるが、敵が多すぎ上にバトルが同じボクシングスタイルで飽きやすい。加えて闘技場のようなバトルロワイヤル・武器有りなどのユニークなバトルステージはなく、ただの殴り合いということも飽きやすい。
--また敵も固く人間が多く、時間がかかる。、相手をダウンさせた後から試合再開までのテンポも悪い
--ストーリーにおいて、単刀直入に言うが 意外性が無く、最初に犯人と思われていた人物がやっぱり犯人でした” という展開が拍子抜けした。
--途中で “その人物に犯行が不可能” な状況が発生したために容疑が外れるが、それが第三者による狂言だったというオチである。
***その他
アーリーアクセス
豪華版では3日間の早期アクセスという権利をつけた。言わいるアーリーアクセス。
アーリーアクセス版はいわば未完成の状態であるため、しばし「未完成版」「有料体験版」などと呼ばれ、未完成のものに金を取るという事自体批判のある商品である。
さらに本作はオンライン要素が買い切りのゲームであり、ただ販売日をずらして金儲けをする悪質な商売であると批判された。
**総評
-前作よりバトル・システムは向上した部分もあるが、
前作から否定された部分であるゲームやバトルが全く及第点にも値しない内容であり、明らかにゲームの足を引っ張っている。
-さらにシナリオは大げさに褒めるようなものではなく、矛盾・ご都合主義のオンパレードで完成度は低い。
後半のシナリオは全体的なゴリ押しと探偵物あるまじき感情論の多用は批判も多い。
特に本作のキーキャラクターである澤に関してが、「前作から背景が必要」「八神の心情が変化させた描写が少ない」という点が響いて、シナリオ全体の賛否を呼んでいる。
-加えてゲームとして見ても、前作から不評であったチェイス・尾行などの探偵要素は放置・劣化されており、探偵という設定が足枷となってる部分が否めない。
よく本作の感想である「映画やドラマでやってほしい」という意見がそもそもゲームという媒体でやって欲しくないという裏返しの他ならない。
-総じて、本作はただの使い回し部分が7割を占めるのに対し、ゲームバトルは非常にできが悪く、ただただ苦痛である。
シナリオは矛盾やご都合主義満載で失笑を買い、後半からは八神の弁護士設定忘れたかのような感情論のゴリ押しで設定も崩壊してる。PS5史上初の歴史に残るクソゲーである。
*1:終盤部分で流石に「くどい」と桑名に言われるほど